水素について

水素とは

水素は、最も小さく軽い(電子の数が少ない)原子。
1つの陽子と1つの電子で構成される宇宙で最もシンプルな、そして宇宙に最も多い物質です。
水素の原子は「H」で、水素の分子は「H2」 地球上で最も軽い気体のため 放置しておくと上昇を続けてしまいます。
そのため水素のほとんどは 水(H2O)のように化合物として存在しています。

水素分子は、無色・無臭・軽い・燃えやすいといった 4つの特徴があります。

水素は“爆発する気体”というイメージを持つ方は多いのですが、 空気中の水素濃度が4%以上にならなければ着火はしません。
空気の構成は、窒素が約78%、酸素が約21%、アルゴン 約0.9%、二酸化炭素 約0.04%、水素は約0.00005%です。
水素は全ての物質の中で「最も軽く」、さらに空気中で「最も広がりやすい」気体です。
また水素は分子の大きさが最も小さいため、例えば一般的な部屋の壁や天井は簡単に通過して逃げてしまいます。
日常生活では、大きな爆発が起きる状況を作り出すこと自体がとても難しいのです。

シミは目から?~紫外線と活性酸素

目に紫外線が入ると角膜が紫外線を察知し、活性酸素を大量に発生させる炎症反応が起こります。
すると、脳は紫外線から細胞を守るため、全身のメラノサイト(色素細胞)を活性させて、日焼けやシミの元となるメラニン色素を作らせます。
その結果、目に紫外線が入るだけで、紫外線を浴びていない部分の肌まで日焼け状態になってしまうのです。

また、紫外線は肌にシミの元を作るだけでなく、目の老化の原因にもなります。

目の水晶体が白く濁る「白内障」、また黄斑部に障害が起きる「加齢黄斑変性症」。
これは紫外線で発生した活性酸素が、水晶体や黄斑部を次第にサビつかせることも一因と言われています。

水素療法が老化や病気に有効なわけ

成長のスピードに個人差があるのと同じように、老化のスピードにも個人差があります。
同じ年齢でも、若々しい人がいるのはそのせいです。

そもそも「老化」はなぜ起こるのでしょう。
それは、細胞の老化と呼吸やストレスによる身体の酸化に関係があります。

分裂をやめた細胞は老化細胞に

人間の細胞は、たった1つから始まり分裂を繰り返し、20歳頃のピーク時には約60兆個まで増えるといわれます。
正常な細胞は、ある回数分裂をすると、その後は分裂のスピードが非常にゆるやかになり、最終的には分裂を停止します。
そして分裂をやめた細胞は老化細胞となります。
若い頃は、機能の低下した細胞は取り除かれ、新しい細胞が補充され、老化を防ぐことができます。
ですが、年齢と共に細胞が入れ替わるスピードは遅くなり、取り替えること自体ができなくなると、組織の機能が低下し徐々に老化が進行していきます。
また、老化細胞が蓄積していくことで、さまざまな加齢性の疾患をもたらすといわれます。

体の酸化

人は呼吸によって酸素を取り込みます。
取り込んだ酸素は、細胞内のミトコンドリアという小器官によってエネルギー(ATP)に変えられ、食事で摂取したタンパク質から組織や酵素などを合成するのを助けています。
その際出る不要物の1つが「スーパーオキシド」という活性酸素で、使用した酸素の約2%ほど発生します。
「酸素」はもともと電子の状態が不安定なため、安定した状態を求めて他の分子と結合し電子を共有することで、安定な状態になろうとします。
これが『酸化』といわれる現象です。
「活性酸素」は、元の物質である酸素よりも、ずっと酸化する能力が高いという性質をもっています。

活性酸素の分解酵素が年齢とともに減っていく

この活性酸素には、体内に入り込んだ有害物質を駆除するよい面と、健康な細胞まで「酸化」させてしまう悪い面があります。

ミトコンドリアには、活性酸素スーパーオキシドの酸化に対応するSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素が局在し、
スーパーオキシドは、この酵素によって過酸化水素に変えられ、さらに他の酵素によって無害な「水」と「酸素」に分解されます。
ただ、この酵素は年齢と共に減っていきます。
40歳を過ぎると、急速に減少するというデータもあります。
それにより活性酸素の除去が遅くなり、細胞へ直接的にダメージを受ける機会が増えてしまいます。

こうして呼吸するだけで、細胞は老化するのです。
ですが、呼吸の残骸の活性酸素だけなら人体に及ぼす影響もさほど大きくありません。

ストレスが悪玉活性酸素をつくりだす

細胞の劣化にかかわるもう一つの大きな要因、それはストレスです。
身体は常に、様々なストレスと対峙しています。
細菌やウィルス、紫外線や放射線、電磁波、排気ガス、食品添加物、農薬、タバコやアルコール、薬剤、激しい運動、運動不足などなど、
これらすべて身体には大きなストレスです。
そして、このストレスこそが活性酸素を過剰に生み、正常な細胞を「劣化」させる原因なのです。
残念ながらミトコンドリアは、ストレスなどによって増えすぎた活性酸素を、すべて処理するだけの酵素を出すことはできません。
こうして、処理しきれなかった活性酸素からは、一重項酸素や、猛毒といわれる活性酸素「ヒドロキシラジカル」が作られてしまいます。
これが悪玉活性酸素といわれるものです。

ヒドロキシラジカルのみを除去してくれる水素

悪玉活性酸素は、身体を構成するタンパク質、脂質、核酸などを酸化劣化させる恐ろしい力をもちます。この酸化は、細胞や組織レベルで徐々に蓄積され、DNAや細胞膜などを酸化させ、身体に悪影響を与えます。

酸化劣化を防ぐためには、悪玉活性酸素を除去しなくてはなりません。

それには水素がたいへん有効です。
なぜなら水素は、悪玉活性酸素「ヒドロキシラジカル」のみを攻撃できる抗酸化物質だからです。

水素は安心して体内に取り込める優れた物質

抗酸化物質としては、他にもビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、ポリフェノールなどが知られていますが、 これらの物質は、善玉活性酸素を含めた「すべての活性酸素を消してしまう」という性質があるので、摂取には注意が必要です。
ですが水素は「ヒドロキシラジカル」という悪玉活性酸素のみを退治してくれるので、
安心して取り込むことができます。

水素を吸入すると、体中を水素が巡り、「ヒドロキシラジカル」を探し回ります。
もしヒドロキシラジカルが体内に全くなければ、口からどんどん水素ガスが出ます。
つまり、安心して体内に取り込むことのできる優れた物質なのです。

腸内環境も大切

ところで、体内でも水素ガスが発生しているのをご存じですか。
腸内細菌の活動(善玉腸内細菌が糖を食べる)によって、大腸で水素ガスが発生していることがわかっています。
ですので、腸内細菌のバランスが取れていて、善玉腸内細菌がしっかり活躍してくれる腸をもっていれば、体内で作られる水素ガスの量が
増え、 水素の抗酸化作用が適切に行われるというわけです。
つまり腸の健康を保つことは、体内で水素をたくさん製造できるということ。
そのためには、腸内環境を整えることが大切です。
余分な糖や毒を摂取しないといったことはとても有効ですし、食物繊維をしっかり摂っている人は、日ごろから水素がたくさん出ているというデータもあります。
ただ、どんなによい食生活を送り腸内細菌のバランスを取っていても、体内で作られる水素だけでは足りません。
そこで体内に水素を取り込むことが有効なのです。

老化を遅らせ、ひいては病気を遠ざける身体にするには、まず第一に身体を酸化劣化させる物質を体内に取り込まないこと、
そして、もし取り込んだなら、それをできる限り除去することが大切です。
それには、水素がどれほど活躍するかもうおわかりいただけたことでしょう。

参考サイト

参考文献

  • 「ここまでわかった水素水最新Q&A_続水素水とサビない身体」
    太田成男著
  • 「なぜ水素で細胞から若返るのか」
    辻直樹著